感慨深い

舞台「フタゴの女」が終わり早3週間が過ぎた。

この3週間は実に有意義で未来へと繋がる3週間だった。

いろいろこれからのことが、「バババッ!!!」と来た感じだ。

そのうちの一つが、中国へ行くこと。今回は短期だが、中国は北京へ、新たな出会いと可能性を求めて旅立つ。

思えば15年前、役者になることを決意し、その決意を揺ぎ無いものにしようとバッグ一つでアジア5カ国を旅した。

その旅の中でも最も刺激的で、もっとも過酷で、もっとも思い出深いのが中国最西端の町カシュガルからの自転車での旅だ。

最初は中国大陸を自転車で横断しようとしたが、中国の真ん中、四川省に入ってから気が変わり、南下をはじめ雲南省からラオスに入り、そこからタイのバンコクまで突っ走った。 その理由は明瞭で、気分が「IN TO THE WILD!!!」 だったから。です。

あのとき僕は、死んでも良いと思っていた。これで死んだらそれまで。役者になんかなれやしない。これをやりきったら俺は一流の役者になれる。本気でそう思ってた(笑)。23歳の若者のエネルギーは凄いと我ながら思う。

でもあの経験があったから、この14年間役者を続けてこれたのかもしれない。他に出来る事が無いのも事実だが。。。フッ。

しかし、その中国に、今度は役者として行くことができる。

感慨深い。

興奮している。

落ち着け俺。

中国1

カシュガルの町を抜けて、僕の目の前に広がった景色。

実際ひるんだ。引き返そうかと思った。恐かった。

この先がどうなっていて、何が待ち受けているのか全くわからなかった。あの時の感覚は鮮明に覚えている。

でも行ったんだ。23歳の俺には勇気があった。生きたいエネルギーと好奇心、そして夢。

あの時、行って良かった。最高に刺激的な日々だった。素晴らしく生きた時間だった。

38歳の俺にもまだあるぜ。

行ってくるぜ中国。

新たな出会いと可能性を求めて。

中国2

チャリ出発日の一枚。今はこんな気分?

 

また書きまッす!

投稿者:塚原大助本人